やあ!みんな!探求者のケイだよ!
AIを使って文章を書いたり、絵を描かせたりしたとき、こんなふうに感じて、ガッカリしたことはないかな?
なんか、どこかで見たことあるような内容だな。 綺麗だけど、心が動かないな。 みんなと同じような、無難な答えしか返ってこないな。
SNSを見ていると、AIで作った似たような画像や、AIが書いた似たような構成のブログ記事が溢れているよね。 それを見て、 やっぱりAIを使うと個性(オリジナリティ)が死ぬんだ と諦めてしまっている人も多いかもしれない。
でも、はっきり言わせてもらうよ。 それはAIのせいじゃない。 君の 指示(プロンプト) が、 平均的 すぎるからなんだ。
AIは、超優秀な 筆 だ。 でも、その筆にどんな 絵の具 をつけるかは、人間にしか決められない。 もし君が、ネットで拾ってきた 平均的な絵の具(ありふれた言葉) しか渡さなければ、AIは 平均的な絵 しか描けない。
逆に言えば、君が泥臭い現実世界で手に入れた 独自の絵の具 を渡せば、AIは世界で一つだけの傑作を生み出してくれる。
今日の探求は、これまでの総決算とも言える プロンプトエンジニアリング の極意について。 難しいテクニックの話じゃないよ。 君がこれまで積み重ねてきた 泥臭い体験 や 失敗 こそが、AIを天才に変えるための最強のソースコードになるという、大逆転の法則を翻訳していくよ。
さあ、君だけの人生というデータを、AIという魔法の杖に注ぎ込もう!
🤖 AIは「確率の奴隷」である
まず、なぜAIの出力が 金太郎飴 のように似たり寄ったりになってしまうのか、その仕組みを知っておこう。 敵を知れば、攻略法が見えてくるからね。
次の言葉を予測するマシン
ChatGPTやGeminiのような生成AIは、大規模言語モデル(LLM)と呼ばれている。 彼らがやっていることは、実はシンプルだ。 これまでの文脈から、 次に来る確率が最も高い言葉 を予測して繋げているだけなんだ。
たとえば、 昔々、あるところに と来たら、AIの学習データの中では おじいさんとおばあさんが が続く確率が一番高い。 だから、AIはそう出力する。 ここに 宇宙人が住んでいました と続く確率は低いから、特段の指示がない限り、そんな突拍子もないことは言わない。
つまり、AIは放っておくと、常に 確率の高い方(=みんなが使いそうな無難な表現) へと流れていく性質がある。 これを 凡庸への回帰 と呼ぼう。 これが、AIを使うと 個性が消える 原因の正体だ。
「優秀な平均点」しか出せない
君が 美しい風景の絵を描いて とプロンプトを入力したとする。 AIは学習データの中から、 美しい風景 と紐づけられている要素(青い空、緑の山、澄んだ川)を確率的に組み合わせて出力する。 結果、 誰もが美しいと思うけれど、どこにも存在しない、退屈な絵 が出来上がる。
文章も同じだ。 感動的な物語を書いて と頼めば、AIは 涙 という単語や 家族の絆 といった概念を、確率に基づいて配置する。 そこには破綻はないけれど、意外性もない。 AIは 失敗しない優等生 だからこそ、 突き抜けた天才 にはなれないんだ。
🌡️ アナログ体験が「解像度」を高める
じゃあ、どうすればこの 凡庸への回帰 を防げるのか? ここで登場するのが、これまでの記事で探求してきた アナログな体験 だ。
「雨」をどう定義するか
AIにとっての 雨 は、 空から水滴が落ちてくる気象現象 という定義データだ。 でも、君にとっての 雨 は違うはずだ。
雨にはもっと多様な 表情 があることを知っている。
・梅雨の時期の、生乾きの洗濯物のようなジメッとした雨
・夕立の後の、アスファルトから立ち上る埃っぽい匂いの雨
・雪になりかけの、針のように冷たくて肌を刺す雨
この 解像度の違い が、プロンプトの質を決定的に変える。
凡庸なプロンプト vs 経験者のプロンプト
比較してみよう。
【凡庸なプロンプト】 雨の日の悲しいシーンを描写して。
【AIの出力】 空は灰色に覆われ、冷たい雨がシトシトと降り続いていた。主人公は傘もささずに立ち尽くし、涙を流していた。
うーん、ドラマでよく見るシーンだね。
【経験者のプロンプト】 11月の冷たい雨の日のシーンを描写して。 肌に触れると痛いくらいの氷雨で、吐く息は白い。 濡れたウールのコートが重く肩にのしかかり、独特の獣のような臭いが鼻につく。 遠くで車のブレーキ音が鈍く響き、世界から色が失われたような閉塞感を表現して。
【AIの出力】 11月の凍てつく空から、氷の粒のような雨が容赦なく降り注ぐ。主人公の着古したウールコートは水分を吸って鉛のように重くなり、雨に濡れた獣特有の臭気が、憂鬱な気分をさらに煽った。濡れたアスファルトにタイヤが擦れる鈍い音が響くだけで、視界はモノクローム映画のように沈んでいた……。
どうだろう? 圧倒的に 映像 が浮かんでこないかな? AIの文章力が上がったわけじゃない。 君が渡した 指示(プロンプト)の解像度 が高かったから、AIは 平均的な雨 ではなく、 君が知っている特定の雨 を描くことができたんだ。
これが プロンプトエンジニアリング の本質だ。 それは、呪文のようなコードを覚えることじゃない。 君の中にある アナログな記憶 を、具体的な 言葉 に変換して伝える力のことなんだ。
🧠 「語彙力」はデスクでは育たない
AIを操るために必要なのは、プログラミング言語ではなく 自然言語(日本語や英語) の能力だ。 そして、豊かな言葉を持っているかどうかは、どれだけ 豊かな体験 をしてきたかに比例する。
泥臭い体験が「形容詞」を増やす
トラブルや失敗、泥臭い体験こそが重要だ。 順風満帆な人生を送ってきた人は、 辛い という言葉しか知らないかもしれない。 でも、泥沼の失敗を経験した人は、 ・胃が雑巾のように絞られる痛み ・頭の中が真っ白なノイズで埋め尽くされる感覚 ・冷や汗が背中を伝う不快感 といった、多様な 身体感覚(ソマティック・マーカー) を持っている。
この身体感覚こそが、AIに指示を出すときの 形容詞 や 比喩表現 のストックになる。 「もっと悲しく」と言う代わりに、「胃が絞られるような痛みを入れて」と言える。 この差が、 独自性(オリジナリティ) の差になるんだ。
AIは君の「人生」を待っている
AIは、膨大な辞書を持っているけれど、それを どう組み合わせれば人の心を動かせるか は知らない。 なぜなら、AIには 身体 がないからだ(記事7参照)。 痛みも、寒さも、匂いも知らない。
だからAIは、君の指示を待っている。 「ねえ、悲しい時って、身体はどうなるの?」 「美味しいコーヒーって、どんな香りがするの?」
君がこれまでの人生で蓄積してきた 五感の記憶 をプロンプトに入力することは、AIに 魂 を吹き込む作業なんだ。 君の人生が波乱万丈であればあるほど、君のプロンプトは深みを増し、AIは天才的な出力を返してくれるようになる。
🚜 戦略:「Input Analog, Output Digital」
さあ、ここからは具体的な戦略の話だ。 僕が提唱する最強のワークフロー、それは Input Analog, Output Digital(アナログで仕入れて、デジタルで出す) だ。
Step 1:アナログで仕入れる(体験)
まずは、PCから離れて、泥臭い体験をしに行こう。 キャンプに行って虫に刺される、料理をして焦がす、迷子になって心細くなる。 その時感じた 感情 や 身体感覚 を、スマホのメモでも手書きのノートでもいいから、言語化してストックしておく。 これが君だけの 秘密のデータベース になる。
Step 2:デジタルに入力する(プロンプト)
何かを表現したい時、そのデータベースから素材を取り出す。 「今回の企画書の冒頭には、あの迷子になった時の 心細さ と、そこから脱出した時の 安堵感 をフックとして使おう」 そう決めたら、AIに向かって具体的に指示を出す。
「迷路のような路地裏で方向感覚を失った時の不安感と、大通りに出た瞬間に視界が開けた時の開放感をメタファー(隠喩)として使って、新規事業の立ち上げストーリーを書いて」
Step 3:デジタルで出力・修正する(生成)
AIはその具体的な指示を受けて、素晴らしいドラフトを出してくるだろう。 でも、そこで終わらせない。 最後の仕上げとして、記事2(クオリア)で話した クオリアチェック を行う。 「この文章には、あの時の 湿気 が足りないな」 そう感じたら、さらに手直しをする。
このサイクルを回すことで、君の成果物は、AIの効率性と、人間の深みを兼ね備えた ハイブリッドな傑作 になる。 これこそが、AI時代における クリエイティブ の正体だ。
💎 「独自性」とは「掛け算」である
多くの人が 独自性 を ゼロから新しいものを生み出すこと だと勘違いしている。 でも、本当の独自性は 既存の要素の掛け算 で生まれる。
AIは掛け算の相手
君という人間は、 たった一人のユニークな存在 だ。 君が食べたもの、行った場所、失敗した経験。 その組み合わせは、世界に二人といない。
AIは、人類の叡智という 普遍的な知識 を持っている。 君の 個人的な体験(N=1) と、AIの 普遍的な知識(N=∞) 。 この二つを掛け合わせることで、 誰にでも伝わるけれど、誰にも真似できない コンテンツが生まれる。
「私の失敗談(アナログ)」×「AIの構成力(デジタル)」=「最強のビジネス書」 「私の旅の記憶(アナログ)」×「AIの画力(デジタル)」=「幻想的なアート」
自分の中に何もない状態でAIを使っても、 0 × ∞ = 0 だ。 でも、君の中に泥臭い体験があれば、それは 1 にも 100 にもなる。 だから、AIを使う前に、まずは自分自身を 体験 で満たすことが先決なんだ。
👨💻 誰でも「プロンプトエンジニア」になれる
プロンプトエンジニアリング という言葉を聞くと、理系の難しい技術のように聞こえるかもしれない。 でも、ここまで読んだ君ならわかるはずだ。 それは、 技術 ではなく 語彙力 であり、 感性 の問題だ。
おばあちゃんの知恵袋こそ最強
極端な話、長年畑仕事をしてきたおばあちゃんの方が、都会の学生よりも良いプロンプトを書ける可能性がある。 「土が乾いて白っぽくなったら」とか「雨が降る前の風の匂い」といった、 自然界の解像度 が高いからだ。
AIを使いこなすのに、ITスキルはそれほど重要じゃない。 重要なのは、 人間としての厚み だ。 どれだけ泣いたか、どれだけ笑ったか、どれだけ泥にまみれたか。 その 経験値(XP) が高ければ高いほど、君はAIという最強の召喚獣を自在に操ることができる。
🚪 結論:君の人生こそが、最高のプロンプトだ
今日の探求をまとめよう。 AIを使うと個性が死ぬと嘆いている君へ。
1.AIは確率で動くから、放っておくと 平均点 しか出さない。
2.アナログな体験で得た 身体感覚 が、プロンプトの 解像度 を上げる。
3. Input Analog, Output Digital のサイクルが、独自性を生む最強の戦略だ。
君がこれまで経験してきた、辛かったこと、恥ずかしかったこと、無駄だと思ったこと。 それらは一つも無駄じゃない。 それらは全て、AIを 天才 に変えるための貴重な データ であり、 絵の具 なんだ。
だから、もっと外に出て、泥臭く生きよう。 綺麗な服を汚して、汗をかいて、心を揺さぶろう。 君の人生が豊かになればなるほど、君が作るモノは美しくなる。
最高のプロンプトエンジニアとは、 最高の人生を歩んでいる人 のことなんだから。
さあ、今日はどんな アナログな体験 を仕入れに行こうか? その体験が、明日の君の言葉を変えるよ!
それじゃあ、また次の探求で会おう!
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