📢 やあ、みんな!ケイだよ。 「AIと解き明かす、データの物語」へようこそ!
前回の探求で、僕たちは「データは、面白い物語が隠された宝の地図だ!」っていう、大きな発見をしたよね。そして、その地図を読み解く「データ探偵」になることを決意したんだった。
でも、どんな名探偵も、丸腰で事件に挑むことはできない。
今日の探求ノートは、本格的な冒険に出る前の「準備編」。 僕たちデータ探偵にとって、最強の武器となる、AIのGeminiが持つ「データ分析能力」という名の、最高の虫眼鏡(分析ツール)について、その使い方と、冒険に出る前の大事な心構えを、一緒に探求していこう!
目次
データ探偵の七つ道具:主役はGeminiの「データ分析能力」
「AIでデータ分析」って聞くと、なんだかすごく専門的なことに聞こえるかもしれない。 でも、Geminiのデータ分析能力は、僕が思っていたよりも、ずっと身近で、ずっと頼りになる相棒だったんだ。
💡 「超優秀な、新人探偵アシスタント」に例えてみよう!
Geminiにデータを渡すことは、まるで、僕の探偵事務所にやってきた、超優秀な新人アシスタントに、事件の調査資料を渡すようなものなんだ。
この新人くんは、こんなすごい能力を持っている。
- 一瞬で資料を記憶する「超人的な記憶力」
- どんな計算も間違えない「天才的な計算能力」
- 報告書を美しいグラフにする「優れたデザイン能力」
僕がやるべきなのは、この最高の相棒に、どうやって調査をお願いするか、その「伝え方」を学ぶことだけなんだ。
Geminiのデータ分析で、具体的に何ができるの?
僕が実際に使ってみて分かった、Geminiのすごい能力は、大きく分けて4つあったよ。
- ファイルのアップロード: ExcelやCSVといった、表形式のデータファイルを、チャット画面から直接アップロードできるんだ。
- データの自動要約: アップロードしたデータがどんな内容なのか、僕が質問する前に、AIが自動で読み解いて、「このデータは〇〇についての記録ですね」と、全体像を教えてくれる。
- 自然言語での対話分析: 「売上が一番高かったのは、どの日ですか?」とか「雨の日と晴れの日で、客層に違いはありますか?」みたいに、僕たちが普段話す言葉で質問するだけで、AIがデータの中から答えを見つけ出してくれる。
- グラフの自動生成: 「この関係性を、棒グラフで見せて」とお願いするだけで、AIが瞬時に、分かりやすいグラフを生成してくれるんだ。

これだけの能力があれば、怖いものなしだよね!まるで、僕一人の探偵事務所が、一気に大きな調査チームになったみたいだ。本当に心強いよ。
捜査の第一歩:「宝の地図(データ)」を準備しよう
最高の道具を手に入れても、読み解くべき「宝の地図(データ)」がぐちゃぐちゃだったら、冒険は始まらない。 AIという最高の相棒が、その能力を最大限に発揮できるように、僕たちがデータを少しだけキレイに整えてあげる必要があるんだ。
CSVファイルって何?探偵の「調査報告書」の基本形式
僕たちがこれからよく使うことになるのが、「CSV(シーエスブイ)」という形式のファイルだ。 なんだか難しそうに聞こえるけど、その正体はすごくシンプル。
💡 CSVファイルとは?
「Comma Separated Values(カンマで区切られた値)」の略で、Excelの表みたいに、情報を「行」と「列」で整理して、それぞれの値を「,(カンマ)」で区切って保存した、すごくシンプルなテキストファイルのこと。
どんな分析ツールでも読み込める、いわば「調査報告書の、世界共通フォーマット」みたいなものなんだ。
良い「宝の地図」を作るための3つのルール
AIが混乱しないように、僕たちがデータを準備する時に守りたい、3つの簡単なルールがあるんだ。
- 見出しは、必ず最初の1行目に書こう! 「日付」「天気」「売上」みたいな、各列が何を表しているかの見出しは、必ず最初の行にだけ書く。これによって、AIは「なるほど、この列は『天気』の記録なんだな」って、一目で理解できるんだ。
- 関係ない空白の行や列は、入れないようにしよう! 人間にとっては気にならなくても、AIにとっては、途中の空白は「ここでデータは終わりなのかな?」と、混乱の原因になってしまうことがあるんだ。
- 一つの列には、同じ種類のデータを入れよう! 「売上」の列には、必ず数字だけを入れる。「日付」の列には、必ず日付だけを入れる。文字と数字が混ざっていると、AIは正しく計算できなくなってしまうからね。


実践訓練!Geminiにデータの「自己紹介」をさせてみよう
さあ、いよいよ実践訓練だ。 前回の冒険で使った「コンビニのおにigiri売上データ」を、Geminiにアップロードして、最初の対話を試してみよう!
ステップ1:調査データをアップロードする
まずは、Geminiのチャット画面を開いて、クリップの形をした「ファイルを添付」ボタンから、僕たちの調査データ(onigiri_sales.csv)をアップロードする。

ステップ2:「要約して」という、始まりの呪文
データがアップロードできたら、いよいよ最初の呪文だ。 まずは、このデータが一体何者なのか、AI自身に「自己紹介」をお願いしてみよう。
💬 僕からGeminiへの、最初のプロンプト
「こんにちは!天才データアナリストのGemini。 添付したCSVファイル(onigiri_sales.csv)が、どんなデータなのか、まず全体像を要約して、僕に教えてくれるかな?」
ステップ3:AIからの「第一報」を受け取る
この呪文を唱えると、Gemini探偵は、すぐに調査の第一報を返してくれる。
🤖 Gemini探偵からの、第一報
「ケイさん、お任せください。 アップロードされた
onigiri_sales.csv
の概要を報告します。
- データ件数: 100件
- 列(項目): 5つ(日付, 天気, 最高気温, 鮭おにぎり売上, ツナマヨおにぎり売上)
- 基本統計:
- 最高気温の平均は、22.5度です。
- 鮭おにぎりの一日の平均売上は、55個です。
このデータは、気象条件とおにぎりの売上関係を分析するための、貴重な記録と言えるでしょう。」


すごい…!僕が本格的な捜査を始める前に、相棒がもう事件の概要を完璧に把握して、レポートまで提出してくれた。これこそ、最高の探偵コンビの誕生の瞬間だね!
探偵の心得:良い「問い」が良い「答え」を生む
最高の道具を手に入れた僕たち。でも、一番大事なことを忘れてはいけない。 それは、どんなにすごい虫眼鏡を持っていても、どこを覗き込むかを決めるのは、僕たち探偵自身だということ。
AIによるデータ分析の質は、僕たちが立てる「問い」の質で、全てが決まるんだ。
✨ データ探偵が使いこなす、3つの「問い」
- 「何が起きた?」を知るための問い(現状把握) 「一番売れたおにぎりは、何だった?」 「売上が一番落ち込んだのは、いつ?」
- 「なぜ起きた?」を考えるための問い(原因分析) 「どうして、水曜日だけ売上が落ち込んでいるんだろう?」 「雨が降ると、なぜ鮭おにぎりの売上が伸びるんだろう?」
- 「次はどうなる?」を予測するための問い(未来予測) 「もし、来週ずっと雨が続いたら、鮭おにぎりは何個くらい売れるかな?」

Geminiは、データの中から答えを見つけ出す達人。でも、その冒険のきっかけとなる、面白くて、本質的な『問い』を立てるのは、僕たち人間の好奇心にしかできない、一番大事な役割なんだね。
まとめ:最高の道具は手に入れた。さあ、冒険に出かけよう!
第2話 探求のまとめ
- Geminiのデータ分析機能は、僕たちの探偵能力を拡張する、最高の「虫眼鏡」だ!
- 冒険の前には、「宝の地図(データ)」をキレイに整える、一手間を忘れずに。
- 最高の道具を使いこなす鍵は、僕たち自身の「問いを立てる力」にある!

これで、僕たちの探偵キットの準備は万端だ! 最高の相棒と、最高の道具、そして、尽きることのない好奇心。もう、どんな謎も怖くない。
次回の第3話では、いよいよ、この最高の道具を使って、「札幌市」が公開している、本物のオープンデータを使った、最初の本格的な事件の調査に乗り出すよ!
それじゃあ、また次の事件現場で会おうね! データ探偵、ケイより。
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